「美桜っ!見ててくれたんだ?」



「うん、すごかったね!」



嬉しそうに笑う新大。



「サンキュ。そういえばおまえ、部活は?」



その瞬間、顔が曇るのがわかった。



「えっと…早退。いろいろあって…」



すると新大はなぜか泣きそうな顔になる。



「……あの先輩関係だろ?」



「っ……」



思わず俯くと新大は私の頭をポンポンと撫でた。