「新大っ!」



「おわっ…どうしたんだよ。てか、顔赤いんだけど、あいつになにかされたの?」



アイツっていうのは先輩のことだろう。




「アイツって……一応年上なんだよ?

ってか、なにかされたというより、いじめられた?」



私がそういうと新大はため息をついた。



「あんなやつ、やめとけよ。」



多分新大は気付いてる。私が先輩のこと好きなこと。



「やめれないし……」



そう言うと新大は呆れたような顔をする。



「バカかよ。もっと周りに目を向けてみろって。おまえを見てる奴いるから…」



切なげに笑う新大に、もう何も言えなかった。