「でも…海斗には彼女がっ…!」
ノリノリで合わせてくる山村。
なにこいつ、おもしれぇ。
しかもちゃっかり俺のこと海斗って呼んでるし。
「アイツはーーカモフラージュのために付き合ってもらってるんだっ…」
こんな会話、野原に聞かせれるわけがない。
アイツは本気にしそうだからな。
「そうだったのか……」
コイツは野原、自分に暗示をかける。
「なぁ、俺のこと好き?」
グッと顔を近づけて言うと一瞬、山村は驚いた顔したけどすぐに演技をする。
「好きだよ。愛してる……」
ヤベェ……コイツ、演技うますぎる。
そして自然に後ろを向く。
「あれ、おまえら……」
今、クラスの女子に気づきました。そんな雰囲気を出しているとクラスの女子たちは視線をそらす。