昇降口から校門までの道、サッカー部が目に入る。 サッカー部はあるんだ…ってあたりまえか。 「お、美桜ー!帰るのか?」 新大は私に気づくと手を振ってくれる。 「うんっ、部活無くなったんだ。」 私も振りかえすと新大はニカッと笑って部活に戻った。 「野原……」 いつもより低い声で呼ばれてビクッとする。 「な、なんですか?」 「……おまえが好きなのは誰だ?」 私が好きなの?そんなの決まってるじゃん。