「今日、山原とは部活とかそれ以外で何もなかったか?」 「あ、はい。なにもなかったです。」 山原くんはこのあいだのことなんてなかったかのように過ごしてる。 「よかった。」 前髪をかきあげてため息をつく先輩。 ゎ……かっこよすぎ……。 思わず見惚れてしまう。 「……とりあえず、帰ろう。」 「あ、はい。」 部長が鍵をしめるために私達を待ってることに気づく。 部長に謝って美術室をそそくさとでる。