青木さんとの距離は着かず離れずのまま、気付いたら1ヶ月経っていた。 「たまには倫子ちゃんの家で手料理食べたいな」 「…料理ですか?」 「うん」 料理は苦手だし、全然やってないし、無理だよ…。 でも、青木さん凄く食べたそう。断ったら、嫌われちゃう? そうだ、青木さんにバレないようにシュウに作って貰えばいいんだ! 「はい、いいですよ。私、料理得意ですから!」 「そうか、それは楽しみだな」 帰ったら、シュウにお願いしなきゃ。 私は青木さんと別れると急いで家に向かった。