「あっ希衣ちゃん。通知表見てたんよ。」





「通知表?あたし、今回も平均4くらいやったよ。まぁ。推薦にはギリギリセーフだけど。」





「それでもいいやん。推薦入試で行けたら後楽やし。」




「まぁね。
あっそうそうさっき、

階段で赤崎くんが
葵を教室に残らせてって
頼まれたけど。」






…ドキッ

…っそうやった。


今日までに
あの話OKするか
話さなきゃだった!!!






「えー。赤崎くんが。珍しい…」




「やろ?…ねぇ、何かあったん?」




「うん。まぁ。」





あたしは3人にとりあえずあったことを話した。




「えー!?マジで?」




「んまぁその答えを今日までに言わなきゃでさ。」




「でも日向くんはいいと?」





「あそこで呑気に寝てる奴。

幼なじみが赤崎くんに
取られそうになってるっていうのに。」





正直良くはないよ?

仲良くなりたい
前みたいに笑いあいたい。

あたしにも笑顔見せて欲しい…


けどあの日
日向を怒らせちゃったし。


もう日向からは離れなきゃ…だよね






「まぁ。日向は幼馴染で友達。

あたしと赤崎くんの関係は

日向に関係ない話だろうから。

大丈夫だよ。」




「そっか。まぁそれなら、いいけど。」



「あっ。葵。赤崎くん来たよ。」



入り口には赤崎くんの姿



「んじゃああたしたちは帰るから。また!」


そう言って3人は足早に出て行った。