「雪に言いたいことがあるんだけど」

「え?」



帰り道、織子ちゃんは珍しく真剣な顔で言った。

「なに?」

私が聞き返すと、織子ちゃんは躊躇うように視線を泳がせ、
ゆっくりと息を吸う。
いつもと様子が違う。

「…別れよう」