ユリゾン





雪といると疲れることが多くなり
別れることも何度も考えたけど、

私には雪しかいないし、
雪にも私しかいない。

言い出せる訳が無かった。


私を助けてくれて、愛してくれてる雪を裏切りたくなくて

自分がまだ雪を愛してるって信じたくて

雪との写真や雪だけの写真を部屋中に貼ってみた。壁にも天井にも、プリントアウトした大量の写真を。

不思議な気分になる。
愛しいような、危険なことをしているような。


それを親に見つかったとき、雪と引き離されそうになったが

「じゃあ死んでやる」と脅すと、すぐに諦めてくれた。


自分でもどうしてそこまでするのか分からない。

雪が居なくなったら私の居場所が無くなるからかな?
と考えたが、そんな考えはすぐに忘れた。

だって、もしそうなら私は居場所が欲しいだけで
雪を愛してる訳じゃない。
そんな訳ない。
私は雪の気持ちを裏切りたくない。
私は雪を愛してる

そう思いたかった。