雪は私を守ってくれた。
昔から人より体が大きいのがコンプレックスで、よくいじめられていた。
辛いとき、泣きたいときは雪のそばにいると
私のことを本当に愛してくれてる雪のそばにいると、落ち着いた。
中学生になるといじめは無くなったが、私の代わりになるように雪が孤立してしまった。
私にできることは何だろう。考えていると、雪が私に告白してきた。
前から雪の好意には気づいていたし、私も雪が好きだから付き合い始めた。
そのことは学校中に知られ、私達の居場所は無くなったが、雪がいれば大丈夫だと思っていた。
雪の愛は重かったし、私には理解出来ない表現もあって、戸惑うこともあった。
付き合って初めてのバレンタイン、雪はクッキーを作ってくれた。
中には雪の髪の毛が沢山入っていて驚いたけど、
雪の嬉しそうな笑顔を見ると、雪なりの愛情表現なんだと
分かった。
本当は雪がまともじゃないと分かっていたのに。

