私と織子ちゃんは幼なじみだ。

昔から仲が良く、付き合うことになった時も、両親は反対しなかった。
そういうことに寛容だったんだろう。


織子ちゃんは昔から周りより背が高く、しかし気は弱いため、よくいじめられていた。

その度に私はいじめっ子を殴って、怒られていた。

中学生になると織子ちゃんに友達ができはじめ、逆に私は孤立していった。
そばに居てくれるのは織子ちゃんだけで、私が告白した時も
笑って受け入れてくれた。


告白するところを偶然だれかに見られてしまい、すぐに噂は広がり
織子ちゃんの周りから離れる人も多かった。

私のせいでごめんね、と謝ると
雪は悪くない、と
慰めてくれた。

口では謝りながらも、本当は織子ちゃんを独り占めできるのが嬉しかった。
最初はそんな自分が嫌だったが
一緒の高校に入り、ずっと一緒にいるうち

それが当たり前になってしまい、
罪悪感を感じなくなった。

織子ちゃんは私だけのもの。それが当然のこと。