『っとに…。お願いだから俺のそばから離れんな。わかったな?』

強く私を抱きしめてそういう稜に私は、

「うん。稜、助けてくれてありがとうね。」

って言って私を抱きしめてる稜の腕を緩めて稜の顔にキスした。

『んなッ。』

「稜、顔真っ赤だよ?」

『杏奈、お前可愛いすぎるんだよ。この無自覚!俺を誘ってんの?』

「誘ってる!?!?!?誘ってなんかないよ。でも、ちょっと誘ってるかも…。」

そう言うと稜は私を抱き上げた。いわいるお姫様だっこ的な状況。

「へっ?稜!?ちょ、おろしてよ〜。」

『うるせぇよ。俺を誘うお前が悪い。』