課長、ちゃんとしてください。

「課長、子供みたいな意地悪はやめてください」






あたしが溜め息を吐きながら言うと、課長は心外だと言わんばかりに目を見張った。






「なぁに言ってんのー、あべちゃん。

俺は真面目に本気で言ってるんだよ〜。


心配しなくても大丈夫だってー」






「その言葉の根拠はどこにあるんですか」





「俺が一緒に考えてあげるからさ〜」






「は?」






あたしが眉を顰めると、課長がちょいちょい、と手招きをしてきた。





まさか、いつかのようにまた、耳に息を吹きかけられるのでは、と警戒しながら少し前かがみになると、課長はあたしの耳許にひそひそと囁きかけた。