課長、ちゃんとしてください。








「あ・べ・ちゃぁ〜ん♡」





死神が冥界へと誘うような、不気味な猫撫で声。





あたしは顔が引きつるのを必死で抑えつつ、ゆっくりと振り返る。







「………なんですか、課長」






「うふふ〜。ランチ、行こーか〜」





「………いやです」






即答したけど、課長は「まぁたそんな〜」と訳の分からないことを言いながら、有無を言わさずあたしの腕を引いて立ち上がらせた。







「………課長。勝手なことは、やめてください」






「いいじゃないの〜」







必死に拒否するあたしを、課長は意外にも強い力で、ぐいぐいと引っ張っていった。