課長、ちゃんとしてください。

その柔らかすぎる笑顔に向けて、あたしは無表情に続ける。







「ですが、今後は。

資料の作成段階から、課長が何度か点検して、もう少しきちんとチェックを入れておくべきだと思います。


そうすればミスを未然に防げます。



………あと、個人的な見解ですが。

その間延びした口調、やめたほうがいいと思いますが、いかがでしょうか?


課長の喋り方は、仕事中だというのに、緊張感がなさすぎます」








あたしが一気に言い切ると、課長はにっこりと首を傾げ、軽く手を挙げた。








「はあーい、気をつけま〜す。

貴重な意見ありがとねー、あべちゃーん」







「いえ、どういたしまして」








あたしはぺこりと頭を下げ、すたすたと自分の席に戻った。