課長、ちゃんとしてください。

………みなさん、本当に、いいんですか?




本当にそれで、いいんですか?





ーーーあたしは嫌なんですが。




絶対に、嫌なんですが。






真面目しか取り柄のないあたしにとって、笑いのセンスを要求される一発芸は、最大の難関だ。





死んだほうがマシ、というくらい、嫌だ。






どうしよう……無理だ……逃げたい……






そんなことを思っていると。







「あ〜べちゃん♡」






後ろから、ぽんっと肩を叩かれた。






恐る恐る振り返ると、課長のゆるみきった笑顔。






「…………なんですか」






「あべちゃん、幹事さんだしね〜。

逃げちゃダメだよ〜?」







ーーー悪魔の囁き………






あたしは絶望的な気分で課長を見上げた。