課長、ちゃんとしてください。

「うーん、あべちゃんの言うことも一理あるけど、ね〜。


でもほら、みんな今、忙しいしー。

たったこれだけの誤字脱字を直すために、時間をとるのももったいないってゆうかー。


紙も無駄になっちゃうしねー、今日はこのままいっちゃうのがいいかなーと、俺は思うんだね〜」







上司がOKを出しているのに、部下であるあたしがNGだと言い張るわけにもいかない。





あたしは目を閉じ、溜め息を吐き出した。







「………分かりました。

正直、このままでいいとは毛頭思えませんが、課長がそうおっしゃるなら」








あたしがそう言うと、課長はほっとしたように、「そ~? 許してくれてありがとね~」と笑った。