課長、ちゃんとしてください。

「………なにがだめなんですか?」






笑いをこらえながら言うと、課長がちらりと目を上げた。






「ん~。え~とねぇ………

それ以上かわいいこと言ったらだめ~、ってこと~。


あべちゃんがかわいすぎて~、俺もう、我慢できなくなっちゃうよ~」






また、心臓がどきりと高鳴った。






「………しなくていいです、我慢なんて」






頬を染めながら俯いて言うと、課長が「えっ、いいの?」と上目遣いに首を傾げた。






「………じゃあ、お言葉に甘えて~」






次の瞬間には、あたしは、課長の腕の中にすっぽりおさめられていた。






――――あったかい。




あたしは目を閉じて、課長の胸に耳を押し当てた。