課長、ちゃんとしてください。

課長の返答がないので、あたしは一息ついて、また口を開いた。






「あたしのものになって」





「す、すと~っぷ!」






課長が小さく叫んで、両手であたしの口を塞いだ。




何事かと課長を見ると、耳の縁まで真っ赤になっている。




情けなく下がった眉の下で、優しい目許があたしを見つめていた。






「………そ、それ以上言っちゃ、だめ」






掠れて少し震えた声が、あたしの耳を撫でる。






「う~………。


だ、だめよ~、だめだめ~………」





「………だから、イントネーションが変です」






その瞬間、あたしと課長は、顔を見合わせて同時に噴き出した。