課長、ちゃんとしてください。

………ふぅ。




慣れてはいるけど、自分の悪口を聞くというのは、気分の良いものじゃない。





あたしはゆっくりとドアを開け、洗面台で手を洗った。





目の前の大きな鏡に映った自分を見る。






一度もカラーリングやパーマをしたことがなく、真っ黒でぼったりと重い髪は、放置されて胸のあたりまでだらだら伸びきっている。





青白い肌に、やけにぎょろりとした黒目がちな瞳ばかりが目立つ顔。





がりがりに痩せて貧相な身体。






我ながら、見た目からして地味で暗いと思う。





性格はもっと、地味だし暗い。




それに、生意気で口も悪い。