課長、ちゃんとしてください。

意外にも好意的な反応をみんなが見せてくれたので、あたしは戸惑って、かたわらの課長を見上げた。




課長はにっと笑って、「ほーらね?」となぜか自慢げに言う。






「あべちゃーん。

みんなに-、もっとよく見せてあげて~」






課長にくっと背中を押されて、あたしはステージから下りた。




みんながぞろぞろと集まってくる。






「阿部さん、一発芸なんてどんなのするんだろって思ってたけど」





「まさかコスプレとはねー」





「びびったわー」





「………すみません」






みんなの勢いに気圧されて思わず謝ると、赤木さんが噴き出した。






「あははっ、なんで謝んの?」






隣にいた東川さんがあたしの顔をじっと覗き込んで、にっこり笑って言う。






「びっくりしたけど、なんかほっとしたよー!」