課長、ちゃんとしてください。

こんな格好、恥ずかしすぎる。




しかも、課長がいらないと言ったから、アイドルの服装を着ているというのに歌も踊りも練習していないのだ。




これでは、ただミニスカートを着て立っているだけ。




こんなの一発芸になるわけない。




ちゃんと準備してきたみんなは、さぞ呆れて、不愉快に思って――――





「………かわいいっ!!」





「やべーっ!!」






興奮したような声が方々から上がって、あたしは思わずきょとんとしてしまった。




まったく予想外の反応だった。






「阿部さんのミニスカとか、信じられない!!」





「どうしちゃったの阿部さん!!」




「でも似合ってる、足ほそーい!!」




「うわあ、マジでびっくりした!!」