課長、ちゃんとしてください。

「あー、そういえばさぁ、話変わるけど」






吉田さんの声のトーンが急に低くなった。






「………さっきの阿部、まじでうざくなかった?」






「あー、それ。私も思った」






急に自分の名前が出てきて、あたしの心臓はどきりと跳ねた。





でも、こんなの、あたしは慣れてる。





あたしの生真面目すぎる性格は、特に女の子たちにとっては受け入れがたいものらしく。




こうやって陰口を叩かれるのは、小学校時代から日常茶飯事。




それをタイミング悪くも耳にしてしまったことも、一度や二度ではない。






というわけで、あたしは、またか、とひっそり溜め息を洩らした。