課長、ちゃんとしてください。

「なぁんだよ~、二人とも~。


オジサンを褒めたって何も出ないぞ~?」






へらへら鼻の下を伸ばして、何やってんだか。



まったくだらしない。





あたしは早々に自分の席についた。




でも、耳は勝手に課長の声を拾い上げる。






「あ~、サナちゃんたち、もう温泉入ってきたの~?」





「あ、はい。ごはんの前に一回入っときたくて」





「うんうん、いいね~、ほかほか浴衣~。

おじさんテンションあがっちゃうな~」





「きゃー、なんか課長やらしーい」





「男はみ~んな、やらしーの~」






きゃあきゃあという嬌声が、いつになく不愉快だった。