課長、ちゃんとしてください。

――――見知らぬ人にまで、あんなに愛想よくして。




しかも、思いっきり気に入られて。




へらへらしちゃって。




なにやってんだか、課長は………。





あたしはムッとして、「課長」と声をあげた。






「そろそろ行かないと、時間が」





「あ~、そだね~、ありがと~」






課長はおばさん集団に会釈をし、みんなを連れて歩き出した。




周りと談笑する課長の背中を見つめながら、さっきの自分の言動があまりにもあからさまだったことに気づいて、穴があったら入りたい気分になる。





もしかして、これが、噂に聞く『嫉妬』というやつか………?




嫉妬というものが恋愛感情とセットであることは、もちろん調査済みである。