課長、ちゃんとしてください。

なんてこと言うんだ、この人は!!




このセクハラオヤジ!!




人をバカにするのもいい加減にしてください!!




―――言いたいことはたくさんあるのに、なぜだかものすごく恥ずかしくて、まったく声が出なかった。






頬の熱さを感じつつ、とりあえず怒りをこめて課長を睨みつけると。






「あはは~、冗談だよ~」







課長は楽しそうにけらけら笑った。







「ふふ~、真っ赤っかになっちゃって~。


あべちゃんったら、ほんっと可愛いんだから~」






「………もう、知りません」






これ以上課長と一緒にいたら、ほんとにどうにかなってしまう。





あたしは店を離れ、人混みに紛れて坂を下りはじめた。