課長、ちゃんとしてください。

「じゃあ………これで」






消去法であたしが選んだのは、深い紫のものだった。




それを見た瞬間、課長がにやっと笑ってあたしを見下ろしてくる。






「お~っ、紫かぁ~」






嫌な予感がして、あたしは眉をひそめて課長を見つめ返した。






「………なんですか、その不気味な笑いは」





「ふふふ~、あべちゃんって、実はそうなんだ~」





「………だから、なんなんですか」





「紫が好きなひとって~、えっちって言うじゃ~ん」






課長の言葉が耳に入った途端に、かあっと顔に血が昇った。