「………あべちゃん、何色が好きなの~?」
課長がいくつかの手鏡を手にとり、あたしに見せてきた。
どうやら、手鏡を買ってくれることは決定事項になってしまったらしい。
ただの上司である課長に大した理由もなくモノも買ってもらうなど、申し訳ないし良いことなのかどうか分からないけど。
でも、人の厚意は黙って受けるべきだ、とも言うし。
色々考えたすえ、あたしも課長の隣に腰を下ろし、鏡を物色することにした。
「ピンクはど~お?」
「いえ、ちょっと………」
「赤は~? 黄色は~?」
「は、派手です………」
あたしの持ち物は、黒とかグレーとか紺とか、とにかく地味な色が大半なんだけど。
でも、ちりめん手鏡の中には、そういう暗い色みのものはなかった。
課長がいくつかの手鏡を手にとり、あたしに見せてきた。
どうやら、手鏡を買ってくれることは決定事項になってしまったらしい。
ただの上司である課長に大した理由もなくモノも買ってもらうなど、申し訳ないし良いことなのかどうか分からないけど。
でも、人の厚意は黙って受けるべきだ、とも言うし。
色々考えたすえ、あたしも課長の隣に腰を下ろし、鏡を物色することにした。
「ピンクはど~お?」
「いえ、ちょっと………」
「赤は~? 黄色は~?」
「は、派手です………」
あたしの持ち物は、黒とかグレーとか紺とか、とにかく地味な色が大半なんだけど。
でも、ちりめん手鏡の中には、そういう暗い色みのものはなかった。



