課長、ちゃんとしてください。

「よぉし、せっかくだから~、あべちゃんに一つ買ってあげよ~」






課長がとんでもないことを言い出したので、あたしは驚いて顔を上げた。






「………な、なんでですか」





「え~? お近づきのしるしってやつさ~」






課長はにこにこしながら、「黄色がいいかな~、あ、ピンクもかわいいね~」などと言いつつ選びはじめる。




あたしはどうしていいか分からず、店先にしゃがみこんだ課長の隣に佇んでいた。






「ほらほら~、あべちゃーん、好きなの選んで~?」





「………いえ、あの、……お、お近づき、って………どういうことですか?」






課長が首を傾げてあたしを見上げる。






「俺たち今日、ずいぶん仲良くなったと思うんだけど~、どうかな~?」