課長、ちゃんとしてください。









「五十嵐課長ってさ、ほんっと、ザンネンだよねー」






「それ!」







あたしがトイレの個室で用を足していると、洗面所の前でたむろしているらしい女の子たちの声が聞こえてきた。




同じ課の吉田さんと野崎さんの声だ。





五十嵐課長、という言葉に、あたしは思わず動きを止め、耳を澄ませる。








「あたし、最初に課長見たときさ。

マジでかっこいい!超好み!オフィスラブの予感!

……って、めっちゃ興奮したんだけどさ」






「分かる分かる、わたしも!!」






「………でも、中身、あれだもんね」






「詐欺だよね………」