課長、ちゃんとしてください。

「…………うわ〜お」






課長は目をまんまるに見開いて、まじまじとあたしを見た。





それから両頬を押さえて、妙に甲高い声で「照れちゃう♡」と言った。





これはどうやら、大阪の芸人のギャグらしいと、先日何気なく見ていたテレビ知った。





いつもの課長のおふざけだけど、なぜか課長はどこか落ち着かない様子だ。





いつも飄々としている課長にしてはめずらしい。






「あはっ、あははっ、

………んも〜、あべちゃんたら〜、いつの間にそんな技おぼえたの〜?」





「………は?」





「オジサンを茶化して〜、困らせて〜、んもう、俺をどうする気かな〜?」





「べつに茶化してなんかいません。

正直な感想を述べただけです」