課長、ちゃんとしてください。

「………それ、手伝います」






あたしは課長の前に山積みになっている資料を指差した。




すると課長は、「えぇっ?」と顔をしかめる。






「いいよ〜、これは俺のぶん〜」





「いえ、課長は一人で抱えすぎです。

手伝わせてください」





「えー………」





「手伝わせてくれないと、あたしは帰りません」





「そんなぁ〜」






課長は困ったように頬をぽりぽり掻いたけど、あたしの意志の固さが分かったのか、諦めたように残りの三分の一くらいをあたしに渡してくれた。






「………んも〜、あべちゃんたら〜、頑固なんだから〜」





「よく言われます」





あたしはそう言って、課長の仕事を奪い取った。