課長、ちゃんとしてください。

「彼らが残業をほとんどしないのは、正規の業務時間中に最小限の休憩以外はとらず、寸暇を惜しんで必死に頑張ってくれているからです。


だから、早く仕事を終えて帰ることができているんです。


彼らがきちんと働いていないかのような言い方はやめてください」







課長は流れるように言い切ると、小さく息を吐いて、伊藤さんが持ってきた資料を手にとった。







「―――こちらの資料の差し替えは、なんとかうちの課でやりましょう。

伊藤さんのところが最近ずいぶん忙しいのは聞いていますので………。


ただ、俺の部下たちに対する侮辱に対する謝罪はしてください。

あと、明日の午前中までという期限もあまりに無茶な要求ですので、明日中ということに延期してください。


その二つの条件を呑んでくださるなら、うちで何とかします」