課長、ちゃんとしてください。

椅子に座り、ふう、と息を吐く。




いつものことだけど、五十嵐課長と喋るのは、本当に疲れる。





あまりにも性質の異なる人物に対峙しているから、話も通じないし、何を考えているのかも全然分からないし、きっとそのせいで気疲れするのだ。






できれば、なるべく話さないようにしたいんだけど。




とはいえ、相手はあたしの上司。





どう足掻いても、一日に何度も口をきかざるを得ない。





事務連絡だけなら、一日数回で済むのかもしれないけど。



今日のように、課長が見落としていたミスなどを発見して、それを報告するという作業も加わると、どうしても回数が増えてしまうのだ。