海風で揺れる黒髪の男が冷徹に笑う。
奥深くまで流れ行き足がつかず
泣き出す少女を睨みつける赤眼。
そろそろ食べてやろうかと思い
動き出した瞬間、溺れかけている少女に
嫌な光が輝いている。

「残念でしたね」
背後には忌み嫌うよう学校で教えこまれ
続けられた金髪にオーシャンブルーの瞳
の女、天使がいた。