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「夏ちゃんに会わせてあげられて良かったよ」
「聖奈の家のこともわかったしな」
「ところでクロスは、どこで夜浪家の話を聞いたの?」
綺麗な満月を眺めながら、私はクロスに問う。
クロスは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「聞いたのは中学生の頃。
高校で聖奈に会って、夜浪って同じ名字だとは思ったけど、まさか聖奈がアノ夜浪家だとは思わなかった」
「またァ?
クロス、お姉ちゃんの時もそうだったよね?」
「違うって、勝手に自分で判断しちゃうんだよ」
ふふふっと笑うと、私は俯いた。
そういえば私、落下しそうになった時、クロスにキスされたんだっけ!?
突然思いだし、途端に恥ずかしくなる…。
「聖奈?」
「…クロス、落ちるとき…キスしたよね……?」
「……あれは…死ぬと思ったから……」
クロスも思いだしたのか、再び顔を赤らめる。
「…嫌だった?」
アノ潤んだ瞳で、クロスは私を見つめる。
ただでさえクロスは綺麗だ。
それなのにその潤んだ瞳は…反則だと思う。


