聖なる夜に、幸せを。








☆☆☆






「夏ちゃんに会わせてあげられて良かったよ」

「聖奈の家のこともわかったしな」

「ところでクロスは、どこで夜浪家の話を聞いたの?」



綺麗な満月を眺めながら、私はクロスに問う。

クロスは恥ずかしそうに顔を赤らめた。



「聞いたのは中学生の頃。
高校で聖奈に会って、夜浪って同じ名字だとは思ったけど、まさか聖奈がアノ夜浪家だとは思わなかった」

「またァ?
クロス、お姉ちゃんの時もそうだったよね?」

「違うって、勝手に自分で判断しちゃうんだよ」



ふふふっと笑うと、私は俯いた。




そういえば私、落下しそうになった時、クロスにキスされたんだっけ!?

突然思いだし、途端に恥ずかしくなる…。





「聖奈?」

「…クロス、落ちるとき…キスしたよね……?」

「……あれは…死ぬと思ったから……」



クロスも思いだしたのか、再び顔を赤らめる。




「…嫌だった?」



アノ潤んだ瞳で、クロスは私を見つめる。



ただでさえクロスは綺麗だ。

それなのにその潤んだ瞳は…反則だと思う。