すると念じたのが良かったのか、ソリが平坦へ戻った。
「危なかったな…。
ナイス聖奈!」
「良かったぁ~…」
「大丈夫聖奈」
「聖奈ちゃん凄いなぁ~…」
後ろからお姉ちゃんとトナイさんの呑気な声が聞こえる。
「そうだ!
もうすぐ夏ちゃんの家です!」
夏ちゃんの家に辿り着き、ベランダへ降り立つ。
もう深夜12時をまわるというのに、夏ちゃんは起きていた。
「夏ちゃん。連れてきたよ」
クロスが窓を開け、私を先頭にお姉ちゃんとトナイさんが入る。
「あの時の…。
連れてきてくれたんですね!
ありがとうございます!!」
夏ちゃんは私とクロスに向かって頭を下げ、お姉ちゃんとトナイさんの元へ駆け寄る。
そこで夏ちゃんは色々お礼を言い始めたけど。
…私たちは退散することにした。
私たちはお邪魔かなって。
お姉ちゃんとトナイさんにバレないようソリに乗り込み、タワーマンションの屋上へ向かい、トナカイはソリを引っ張った。


