聖なる夜に、幸せを。







私は背中を地面に向けているので、目の前には、クロスがいる。

クロスの目は、哀しく潤んでいた。




「クロス…?」

「ごめんね聖奈。
俺が未熟だから…」

「自分を責めないでクロス…。
私だって、知識も何もないんだから…。
クロスだけが悪いんじゃないわ」

「…ありがとう聖奈。
俺、聖奈に会えて良かった……」




クロスは、私を引き寄せた。

そして…




ちゅっ




小さなリップ音を、静かな空へ響かせた。




そして私たちの体は、

地面へ叩きつけられた―――…










はずだった。