聖なる夜に、幸せを。








「お姉ちゃん、トナイさん。
確かに範囲外ですから、行くのを躊躇うかもしれません。
でも、夏ちゃんのお蔭なんです、私がサンタクロースを引き受けるのを押してくれたのは。

桜子さんに掟を聞いて、どうしようか迷ったんです。
クロスのことは好きですけど…。

そんな時夏ちゃんから、お姉ちゃんたちの話を聞いて。
私もクロスと、人々を救いたいって思ったんです。

聖なる夜は、皆が幸せになってほしいから……」




「…聖奈」

「聖奈ちゃん…」

「兄さん、聖来さん。
俺からもお願いします。
蜂ヶ谷さんも必死ですし。

サンタクロース自体信じない蜂ヶ谷さんですけど、兄さんや聖来さんたちのことは信じているって言っていましたから」




クロスが言い終わると、2人は仕方なくという感じだが頷いた。




「パートナーの掟みたいに、罰は厳しくないからな。
会いに行くか、聖来」

「聖奈やクロスくんからのお願いだものね。
先輩であるわたしたちが、叶えるべきだわ。
行きましょ、トナイ」



私とクロスは、ソリの上でハイタッチをした。




「ところでクロス。
クロスたちの範囲は土木沢地区だろ。
よくトナカイたちの体力が持ったな」

「そうだな」




クロスが言った瞬間。