聖なる夜に、幸せを。







☆☆☆



運良くトナカイさんたちの体力も持って、私たちは隣の市へやってきた。

しかし市内を全てトナイさんたちが配っているので、見渡す限りトナイさんたちはいない。



「聖奈。
トナカイたちの体力もあるから、探すのは10分だけだ」

「わかった、必ず探してみせる!」

「よし、じゃあ行くぞ」



隣の市はあんまり行かないけど、大体の道は知っている。



「お姉ちゃ――――んっ!」

「兄さ――――んっ!」



空の上から思い切り呼ぶと。




「どうしたのよぉそんなに大声出して」

「子どもたちが起きたらどうするんだ」



遥か空の上を、トナイさんとお姉ちゃんの乗ったソリが浮いている。




「お姉ちゃん!トナイさん!」

「兄さんたち。実はお願いが―――…」



学年で成績上位のクロスが、順序良くわかりやすく説明してくれた。



「あぁ―――夏ちゃんね。
覚えているわよあの日のこと」

「…会いたいのはやまやまだけどなぁ…。
俺らの仕事範囲じゃねぇし…」



考えているお姉ちゃんとトナイさん。