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運良くトナカイさんたちの体力も持って、私たちは隣の市へやってきた。
しかし市内を全てトナイさんたちが配っているので、見渡す限りトナイさんたちはいない。
「聖奈。
トナカイたちの体力もあるから、探すのは10分だけだ」
「わかった、必ず探してみせる!」
「よし、じゃあ行くぞ」
隣の市はあんまり行かないけど、大体の道は知っている。
「お姉ちゃ――――んっ!」
「兄さ――――んっ!」
空の上から思い切り呼ぶと。
「どうしたのよぉそんなに大声出して」
「子どもたちが起きたらどうするんだ」
遥か空の上を、トナイさんとお姉ちゃんの乗ったソリが浮いている。
「お姉ちゃん!トナイさん!」
「兄さんたち。実はお願いが―――…」
学年で成績上位のクロスが、順序良くわかりやすく説明してくれた。
「あぁ―――夏ちゃんね。
覚えているわよあの日のこと」
「…会いたいのはやまやまだけどなぁ…。
俺らの仕事範囲じゃねぇし…」
考えているお姉ちゃんとトナイさん。


