聖なる夜に、幸せを。









「どうしたの聖奈、三田。
そんな格好して…まるでサンタクロースみたい」



慌てながらクロスを見ると、クロスはふっと笑った。




「ご名答、お嬢さん。
俺らはサンタクロースだよ」



え?クロスくん?

…キャラ変わっていません!?




「アハハ、何言ってんの三田」

「俺は三田と言う名前ではありません。
俺はサンタクロース。
名前などありません」

「聖奈まで…」

「わ、私の名前はサンタクロース。
誰かと間違っているのでは?お嬢ちゃん」



内心夏ちゃんに平謝りしながら、私はクロスに合わせる。

だって夏ちゃん、お嬢ちゃんみたいに子ども扱いされるの嫌いだもん。

お嬢さんならまだマシとは言っていたけど…。



「サンタクロース…?」



夏ちゃんは半信半疑のまま、私たちを見つめる。



「ええ。
聖なる夜に、幸せを届けに参りました。
しかし長居は無用…。
回る家は山ほどありますので、ここら辺で」

「じゃあね、蜂ヶ谷夏ちゃん?」



私は手を振り、急いでソリへ乗り込む。