「このこと、誰にも話さないでね。
話したら、俺仕事出来なくなるからさ…」




サンタクロースって、大変なお仕事なんだ。

私は力強く頷いた。




「大丈夫、誰にも言わない」

「ありがとう。
夜浪さんに頼んで良かったよ」




…そんな台詞、赤面もせず言うなんて。

三田くん凄いなぁ…。




「じゃあクリスマスの日、よろしくね。
一緒に子どもたちに夢を届けよう」

「うんっ」




スッと小指を立てた手を出してくる三田くん。

…これは、指切り?



私もドキドキしながら、小指を絡めた。

三田くんの優しい体温が伝わってきて、熱が出そうだ。




「それじゃあ。
家まで送るよ」

「ありがとう」



お言葉に甘え、私は三田くんに家まで送ってもらった。





クリスマスは元々好きだし、楽しみだった。

でも、憧れの三田くんと過ごせると決まって、ますます楽しみになった。



早く来ないかなぁ、クリスマス♪