今にも泣き出しそうな顔で笑って見せる梨香に 竜二は言葉が出てこなかった。 「本当にごめんなさい…。 それから…、こんなわたしを好きになってくれて 本当にありがとうございます」 もう一度深く頭を下げた梨香に かける言葉が見つからず唇を噛み締めていると ふわっと揺れたカーテンの向こう。 走り去る小さな背中が見えた。 *