「藤沢」 『はい。』 「これをコピーしといてくれないか?」 『はい。やっておきます。』 今私の前にいるのは つい最近、この会社にやってきた人。 私の上司である 長谷部 康介ハセベ コウスケ さんだ。 私より5つ歳上の30歳。 スラリと高い身長に ヒゲの生えていない整った顔。 フワリと漂わせる甘い香りは 女子社員を誘惑させる。