「そのおち…
 期待しても良いかな?」



「むぅぅぅ。
 まぁ期待には答えれる自信がある。」



「なにそれ。
 早く教えてよ!」




身を乗り出して目を輝かせる琴乃。

私からしたら全然嬉しくもないのに!

元々丸っこい顔を膨らませて琴乃を睨めば



ウソウソ、冗談よ。とかいって、
また目を輝かせる。



人の不幸を喜ぶのは最低な行為なんだからね!



意を決して琴乃を見つめながら…




「明日の土曜日から…
 家庭教師が来ることになった…。」



「は?!
 明日?!」



「うえぇぇぇぇ…。
 しかも平日も個人レッスンだって…。
 最悪すぎるでしょ??」



「ぶふふっ。
 彩乃ママやることえげつない!」



「わっ、笑い事じゃないよ!
 私からしたら面白くもない!」



ヒィヒィ言いながらお腹を抱えて笑う琴乃。

これって男子がドン引きする笑いかたって

雑誌で見たことあるけど、

嘘っぱちだと思う。



だってクラス中の男子は…



「めっちゃ可愛い。」



琴乃の可愛さに心を奪われている。