キーンコーンカーンコーン…
「っ!
チャイム!
彩乃席に戻るね!」
「うん。」
綺麗な黒髪をなびかせながら、
席に戻っていった琴乃。
体育祭か…。
なにに出場しようかなぁ…。
うーんと考え込んでいると…
「…鈴村さん。」
「はい………………え?!」
私の目の前には白石くんが居て
「このノート、
先生から返しとけって言われたから。」
「え?
ノート?
あ、ありがとう?」
白石くんはノートを手渡すと、
それ以上何も発せずに自分の席に戻っていった。
え。
ノート?
私ノートなんて出したかな?
しかもこのノート…
新品だし、私のじゃない。
そう思いながらペラペラとページを
捲っていくと………
「あ………。」
何ページ目かに、
"放課後図書館で。"
メッセージが書かれていた。
慌てて白石くんの方を見てみれば…
「!」
そこには優しく微笑んだ白石くんが居て、
「……やば。」
体温が顔に集中して
私の心臓が悲鳴を上げている。
ドクン ドクン ドクン…
あ、
これはヤバイのかも…。
だけどこの感情知らない。
経験したこともない。
白石くんにしか、
発動しないこの温もりは……
一体なにもの?
私のなかで
今白石くんはどのたち位置にいるの?


