*瑠璃side* 二人に見送られて、私達は海の家に行く。 「陽翔くんは、なに食べる?」 「僕も、焼きそばにする。」 陽翔くんは、あまり私の方を向かず前だけ見ている。 前に何かあるのかな? 「陽翔くん、前に何かあるの?」 「え……?」 「え?」 陽翔くんも私もキョトンとする。 「何で?」 「え、だって陽翔くんあんまりこっち見ないし……。」