「……すみません、通してください。」 そう言うと、メイクが濃い女子に睨まれる。 「はぁ?あんた、何なのよ。」 「私達が、先に此処にいたのよ?」 そう、痛い視線が向けられる。 「瑠璃ちゃん……。」 由乃は、目に涙を溜めて見つめてくる。 私はポンポンっと、由乃の頭を撫でた。 「私、あの人達の友達なんで。」 私は、負けじと言い返した。 すると、ハハっと笑う女子。 「何いってんの?あんた達みたいなブスがあの人達と友達なわけないでしょ?」