少し前を見ると、大きな人だかりがあった。 そこにチラチラ見える男子達。 「………。」 「瑠璃ちゃん?」 私は、顔を歪ませた。 凄いモヤモヤする。 「……助けにいこうか。」 私は、由乃に言った。 「うん、そうだね。」 由乃は、苦笑いした。 私達は、スタスタ男子達の方へ歩く。 キャー、キャー、っと耳障りな声。 「ちょっと、すみません。」 そう言い、無理矢理割り込む形に。 女子からの痛い視線。