出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-


「だって、先輩が先に死んじゃったら僕寂しくて死んじゃう……。」

うるうると、目に涙を溜める陽翔くん。

「……私、長生きするよ!」

こんなウサギみたいな子を悲しませたら駄目だ!

「……馬鹿。」

渉が、ボソッと呟いた。

私は、キッと渉を睨んだ。

「馬鹿って何よ!」

「……鈍感。」

「ちょっと待って。渉、何で息なり悪口言ってるの?」

私、泣いちゃうよ?

「可愛い。」

「え?」

今、可愛いって言った?

私は、顔を赤らめた。

「瑠璃ちゃんは、可愛いから人気者だよね?」